自分自身を大切に想う事 〜ヨガの八支則【ヤマ・アヒンサー編】〜
先日少し触れたヨガの八支則のうちのヤマ=人との関わりの中で慎むべき行為(基本的に人にされて嫌なことはしない)の一つアヒンサー=非暴力についてです。
おはようございます川口市鳩ヶ谷の少人数制ヨガ教室「ひだまりヨガ」代表インストラクターのKumiko です。
ヨガ哲学は基本仏教の話になってしまうので、自分的にはあまり宗教色を強く出すのが苦手だし、そもそも宗教心的なものが薄くスピリチュアルなものが苦手だったりします。ですので、ヨガの八支則も自分自身が生きやすくするためにあるものとして捉えようと思っています。ヨガの練習者としては「ピュア」ではないかもしれませんが・・・かなり深く厳格で難しい話に違いないですし、私の頭ではきっと理解不可能です。
そんな中で、「アヒンサー」とググれば沢山色々出てきますがなるべくコピペせず自分なりの解釈で記事を書きます。
非暴力とは。
暴力、例えば喧嘩とか、パワーハラスメントとか、ドメスティックバイオレンスとか、幼児虐待とか、動物虐待とか、殺人とか。。。言葉にすると普通に生活している私たちには関係ないような感じします。「暴力なんてふるったことないし、いじめもしません」ってまぁ普通そんなに暴力ふるいません。喧嘩も女子なら殴り合ったりしないかもしれない。
しかしここでのヨガ哲学のアヒンサーは「行為(暴力を振るうこと)」だけじゃなく「言葉」「心(気持ち)」も含めて、対する「人」「物」「自分」「自然」「動物」に向けてのすべての事柄を指しています。
身近なところで「他人のことを悪く言う」「蚊やゴキブリ(害虫)を殺す」「むしゃくしゃして物を壊す」色々出てきますが
そして、注目すべきは「自分自身に対する暴力」
「暴飲暴食で体を壊す」「働きすぎてストレスを溜める」「体が求めていないのに必要以上に食べすぎる」「自分の容姿に対して怒ったり腹をたてる」「死にたいと思う」「自分を卑下し攻める」などなど全てアヒンサーに反することになります。
ヨガのティーチャートレーニング中に1週間程ヤマ・二ヤマを実践するという課題が出たのですが、私は最も簡単そうな「アヒンサー」を選び実践してみました。実際は全く簡単ではありませんでした。
当時、すごく裏切られたような悲しい体験をし、許すことができない人がいました。しかしアヒンサーを実践することで「憎むことは簡単だけど許すことの方が難しく尊い」と知り自然と硬くなった心がほどけていく気がしました。ヨガを実践する過程では体だけじゃなく心も柔軟になると私は思います。
意外に普段の日常会話や会社の仕事で「暴力的な発言」をたくさんしていることに気付きます。些細なことでイラついたり心の中で色々忙しく暴言を垂れている自分自身がいます。暴言に気づいたら正す、を繰り返すのが大変な1週間でした。家族にも「今週は非暴力週間!」と宣言し、怒ったり暴言を吐くと注意してもらうようにしました。常にアヒンサーの意識を持ち意識を変えることで自分自身が変われることにも気が付き、貴重な経験でもあると思いました。ストレスマックスの方には「プチアヒンサー」をお勧めします。
思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。
マザーテレサ来て、わたしの光になりなさい! [ テレサ(カルカッタの) ]
マザーテレサの言葉ですが、ヨガの教えとつながっているようにも思えます。非暴力を意識することで心の中にも平和が保てますように、他人や自分に対して「陰りがなく大切に想う心」があれば、のちのちに運命が変わるのかもしれません。
なるべく肉を食べないようにしたこともありますが、「先生たちは肉は食べないのですか?」と質問したら「食べますよ」と言われたので私的オリジナルなアヒンサーの実践を続けています。肉も食べますし、腹が立ったら怒りますが、「アヒンサー」と心の中で確認し心静かにするようにできるようになりました。自分的にかなりすごいと思います。だってそれがヨガだし、ヨガの道を選んだので、しかも以前よりは幸せを感じることが多いと思います。もちろんまだまだまだまだ未熟ですよ。
アヒンサーを実践すると自分自身に対しての「劣等感」「被害者意識」「自己否定」などが無くなり「ありのままの自分に優しく」できます。人に対してももちろんそうです。自分に対して優しくない人は人に優しくできません。たとえ優しく見えても偽りかもしれません。たとえ間違ったことをしても自分が自分を心から認めないと誰からも認められませんし満たされることはないと思います。
まずは自分自身に対する「暴言・暴力」をやめて、大切にすることからしてみませんか?