盗まないという事 〜ヨガの八支則【ヤマ・アスティーヤ編】〜
ヨガの八支則のうちのヤマ=人との関わりの中で慎むべき行為(基本的に人にされて嫌なことはしない)の一つアスティーヤ=盗まないという事についてです。
おはようございます川口市鳩ヶ谷の少人数制ヨガ教室「ひだまりヨガ」代表インストラクターのKumiko です。
本日はヤマの三つめ「アスティーヤ」盗まない。という事についてです。
ちなみにヨガ哲学ではヤマの実践はそれぞれ12年続けると恩恵があります。アスティーヤを12年実践し、習慣になった時は、大切なものや必要なもの、望むものは全て向こうからやってきて手に入れる事ができると言われています。
今日のテーマ「盗まない」です。
盗まないのはものだけじゃありません。
日常生活では、余程のことがない限り人のものやお金を取ったりしません。スーパーのものを万引きしたり電車でスリをしたり、犯罪なので、もしやってる人はヨガ哲学に関係なく捕まるので辞めましょう。しかし、盗んでる意識がなくて盗むもの、例えば、不倫や浮気、誰かのパートナーを横取りする行為がわかりやすいかと思います。誰かのパートナーではない時なら自由恋愛で良いですが、やはり人を傷つけ、やましい気持ちになるものなので、浮気や不倫はアスティーヤに反します。
人やものだけじゃなく、時間もそれに値します。何気なく、もしくは思いがけず遅刻をしてしまった場合、相手の大切で貴重な時間を盗んだことになります。
時間はお金では買うことができません。
時間が最も大切な理由は、大富豪にも貧乏にも、唯一、平等に与えられたものだからです。いくら金持ちであっても地位があっても、1日を25時間にすることはできません。しかも人生には、誰にとっても限りがあります。だからどんな人にとっても時間はお金よりも大切にするものなのです。
普段日常で、私たちほとんどが遅刻をしたりされたりした経験があると思いますが、遅刻をした時に「待たせてしまって申し訳ない」と自分自身を否定してしまうものです。また待ってる方も、イライラしたり心配したり心を乱されます。「待つ」という本来は必要ではなかったはずの行為でその時間を使わなくてはなりません。些細な遅刻も「相手の時間、さらに心までを盗む泥棒行為」になっています。
盗撮や盗聴、盗作などもそうです。自らの欲望で人の身体を盗み見たり、勝手に聞いたり、また手柄を横取りする行為もそうです。「盗んでいない」ように思えても、気をつけなければ実は些細なところで私たちは少しずつ何かを盗んだり盗まれたりして傷ついたりしているのです。
そして何かを手に入れる際は、必要以上に手に入れることも、「盗み」の一種になりえます。ガンジーの言葉ですが「自分の必要とする以上に食べる者は泥棒である」と言ったそうです。飢えに苦しんでいる人から食事を奪うという行為になるそうです。「食べ放題」なんか大泥棒がたくさんいますね。節度を超えた無駄遣いや、必要以上の蓄積もまた、盗みになるのです。
必要なものを必要な分だけ、正当な手段によって手に入れたものだけに満足すること。
物も、心も、権利も、誰からも、何からも、盗まずにいられるように、生活していくこともヨガの実践のうちの一つです。
盗らないということを貫くことで、本当に必要なものが自然と手に入るようになるそうです。
この教えを実践するには、まず時間を大切にし、人の時間を盗まないようにしようと思いました。
その意識を変えると打ち合わせなどの際に何かにつけ「貴重なお時間ありがとうございます」などと発する自分に気がつきます。しかしなかなか普段から要領が悪く時間がオーバーしたりして迷惑などをかけて「人様の大切な時間を」盗んでいる行為を犯しています。ヨガのいろんなポーズも困難ですが、基本中の基本の「ヤマ・アスティーヤ」でも困難であります。
人様、自然、何からも、誰からも、盗まないように、与えられた時間、大切に懸命に働こうと思います。
まずは「時間を大切に意識すること」からしてみませんか?