満足する事 〜ヨガの八支則【ニヤマ・サントーシャ編】〜
ヨガの八支則のうちのニヤマ=やるべきこと(自己鍛錬)の一つサントーシャ=足るを知るについてです。与えられた物事や状況がいかなるものでも、受け止め、そこから学ぶ態度を保つようにすることです。
おはようございます川口市鳩ヶ谷の少人数制ヨガ教室「ひだまりヨガ」代表インストラクターのKumiko です。
本日はニヤマ編、自分のためにするべきこと、サントーシャ=足るを知ることについてです。今の現状に皆さんは満足していますか?「もっと幸せになりたい」「もっとお金が欲しい」「もっといい暮らしがしたい」そんな風にもっともっとと「向上心」を持って生きている人もいます。「向上心」なくては頑張れない人もいます。しかしヨガ的には「現状を受け入れありのまま満足すること」がニヤマ(するべきこと)のサントーシャだという教えです。
求めすぎるから満足が追いつかない。
逆を言えば、満足した時に幸せが得られる。ということです。
与えられたものを受け入れることで、それ以上の比べることのできない幸せを得ることができます。
もっともっとたくさん欲しいと常に願っていれば手に入ったものでは満足ができないです。人の欲望には際限がないから、美味しいものを食べれば、もっと美味しいものを食べたい。さらにもっともっとと際限なく続いていきます。しかし、今あるだけのもので満足できれば、それ以上望まないという幸せがあります。
私たちはいろいろな条件を求めて生きています。
・もっとお金があれば幸せ
・もっといい仕事に就ければ幸せ
・もっと大きな家に住めれば幸せ
・もっと美しかったら幸せ
などなど数え切れないほど色々ありますが、それを比べる対象は、周りだったり他人だったりします。
・もっと(〇〇ぐらいに)お金があれば幸せ
・もっと(〇〇ぐらいに)いい仕事に就ければ幸せ
・もっと(〇〇ぐらいに)大きな家に住めれば幸せ
・もっと(〇〇ぐらいに)美しかったら幸せ
自分にないものを人と比べて足りない部分を不幸だと思い込んでるにすぎません。
例えば比べるのをやめた時、自分自身にあるものを数えた時、本来の自然の法則では「ただ命あるだけで、体が自分の意思で動くだけで」幸せなはずです。
「良い」「悪い」ではなく、自分自身に与えられたもの、体や能力、役割や人や物全てにおいて受け入れ受け止め、たとえそれが困難な状況や嫌いなものであったとしても挑戦し学ぶこと。他人と比べ、不満を募らせ、怒り、悲しみ抵抗してもただ不幸になるだけです。このような「もっと」は欲であり、「向上心」とは違うと思います。
例えば「もっとお金が欲しい」と思ったら、自分の能力を磨き「もっと人の役に立ちたい」というのが向上心ではないでしょうか?そうすることで、サントーシャの「足るを知り満足する」ということにつながるような気がするのです。
何の条件もつけなければ、今ある幸せに気がつきます。
お天気が良いこと。雨の恵みを受けること。風が優しく、空が青い。呼吸をすること、生きること。全てが幸せですよね。
ましてや、ヨガができるなんていうことは最上級の贅沢以外の何物でもないですね。特別で満ち足りて素晴らしいことだと思います。したくても色んな理由でできない人はたくさんいます。
ない幸せを探し求めるより、あるべき幸せに満足するということ。
私自身は足りないだらけの自分だと思っていました。しかしヨガを深めれば深めるほどシンプルな思考や生き方に共鳴し、納得し、ありのままが好きになりました。ヨガを知り学び深めると、体だけでなくたくさんのことが変化します。小さなことでは素材の味を楽しめるようなシンプルな食事が好きになったり、感覚や感性が磨かれるように思います。
サントーシャを知ると、より「幸せ」が近くにあることを噛み締めることができます。
呼吸を深めることはそれだけで幸せです。すべての命は輝いていると思うのです。さらに輝くためにヨガをしましょう♪