ヨガと食とのつながり〜食べたもので体はできている〜
私たちのエネルギーは3つの性質があります。トリ(3つの)グナ(性質)と呼ばれているもので、人は誰でも3つのグナのうち、一つが強い力を持っていて、行動や思考のすべてに影響していると言われています。
おはようございます川口市鳩ヶ谷の少人数制ヨガ教室「ひだまりヨガ」代表インストラクターのKumiko です。
今日はこの3つの性質=トリグナについて書きたいと思います。これを知ればさらに食に対する意識や自分自身に取り入れる食事の考え方が変わるかもしれません。
3つの性質=トリグナとは?
「サットヴァ」「ラジャス」「タマス」の3つになります。それぞれは以下のような解釈です。
・サットヴァ→幸福感に満ちた純粋でクリアな心の状態を”サトヴィック”といいます。
分かりやすい特徴としては、安定していて物事を公平に見る事が正確な判断を下す事ができる。誠実な道に従い、向上心があります。肉体的にも、サットヴィックな人はバイタリティに溢れ非常に健康で、刺激物のないピュアな食べ物を好みます。
育ったり、維持するエネルギー。イメージする言葉は、純粋・ピュア・明るい・クリア・新鮮・白い・静寂・あだやか・清々しい・神聖など。
食物は、自然の状態のありのままのもの。加工されていないもの。種、豆、果物、野菜、土の上に育つ食べ物、穀物など。
・ラジャス→怒りに満ちた荒い心の状態をラジャシックといいます。
ラジャシックな心とは、情熱的でがんばり屋さんですが、バランスが崩れると怒りに満ちていて心が粗い状態を現わします。常に誰かと比べていたり、妬みや恨みと言うような感情を抱くのも、ラジャシックな心のバランスが崩れています。様々な刺激を求め、食べ物も刺激のあるスパイシーな食べ物やお酒を好みます。新しい経験や挑戦を常に求め決して満足する事がありません。
活動のエネルギー、創造、何かを成し遂げるエネルギー。イメージする言葉は、激しい・情熱・早い・躍動・極端・変化など。
食物は油で調理したものや、煮込んだジャムや土の中に生えている、玉ねぎやニンニクなど刺激的なもの。
・タマス→不活発で貧欲な心の状態を”タマシック”といいます。
タマシックな心とは、不活発な状態で、何をするにも1番楽な方法を取り、バイタリティに欠けて常に眠気を感じています。タマシックな状態が高まると、執着心が強くなり、過去に起きた出来事などいつまでも根に持っていたり忘れられずにいる事があります。サットヴィックとは逆で、加工食品や体に栄養価の低い食べ物を好み、何をするにも面倒に思います。
死、終わり。イメージする言葉は、暗い・思い・停滞・留まる・眠い・貪欲・無気力など。
食物は動物性の死んだ肉や魚。加工品・出来合いで売っているもの・精製された小麦粉・アルコール・薬など。
ヨガやアーユルヴェーダでは食事からエネルギーを整えるべく「サットヴァ」の状態に近づけるように「タマス」を増やすものをなるべく摂取しないという考えがあります。
また、肉を食べることで、動物虐待(アヒンサー)やその動物のカルマ的なものを背負ってしまうという考えもあります。私たちの社会環境の中で、家畜がどのように飼育され、殺されているのか、また、自分に対しての非暴力、肉に含まれる過剰な抗生物質やホルモン剤の間接的な摂取を避けるという意味もあります。スーパーでパックに入った肉は死んでから何時間経っているか、それが体の中に入っていきタマスを増やすと考えると肉を食べるのを躊躇してしまいます。
食べたもので体やエネルギーが変わってきます。
加工食品や栄養価の低いものばかり食べてしまうと、無気力になり、常に眠くだるい状態になります。なんとなくそんな状態を感じたら「食べ物」を見直してみましょう。いつの間にか「タマス」を増やすものばかりを食していたことに気がつくかもしれません。スパイスの効いた料理や油で炒めたものばかり食べている時は、イライラしやすかったり疲れやすい「ラジャシック」な状態になっているかもしれません。
逆に自然なピュアなものを好む時は、心も体も穏やかで幸せな「サットヴァ」の状態にあるように思います。
食事を通しても自分の心や体を知ることや変えることができます。
できれば常に自然な状態のサットヴァを目指し清々しいエネルギーを保ちたいですね!
サットヴァを増やす「断食」や「ロウフード」についてはまた今度書きますね!