自然の摂理を理解する〜ヨガの八支則【ニヤマ・イーシュヴァラ・プラニダーナ編】〜
ヨガの八支則のうちのニヤマ=やるべきこと(自己鍛錬)の一つ イーシュヴァラ・プラニダーナ=自然の摂理を理解すること についてです。自然の摂理を理解し、大きな力を信頼し、ゆだねる態度のこと。とヨガの経典には書いてあります。
おはようございます川口市鳩ヶ谷の少人数制ヨガ教室「ひだまりヨガ」代表インストラクターのKumiko です。
本日はニヤマの最後です。これでやっとヨガの八支則のうちの2つ目が終わります。
ここまでくれば、「YOGA(ヨガ)」がポーズだけで成り立っている訳ではないということが分かっていただけているかと思います。呼吸やポーズだけでなく行動や食事や生活習慣にもヨガが潜んでいます。もはや生きることそのものがヨガなのではないだろうかと思います。
大きな流れに身を委ねる。
自然の力をありのままに受け入れる。例えば、大きな自然災害が起きた時、人の力ではどうしようもないことを痛感します。「神」が存在したとして、私たちは自然の法則で生まれてきています。太陽、水、風、土、自然界のものに「神」が宿るとしてその全てが=イーシュヴァラになります。理解しゆだねること=プラニダーナになります。
「私たちは大きな自然の中のごく一部」であるということを理解すること、人間が作り上げた不確かなものや、いつかは消滅してしまうものに執着せず振り回されることなく、自然に逆らわず生きる。
大昔の人にとっても、現代の私たちにとっても、未来の人にとっても、太陽は昇り、月が輝き、海は満ち引きを繰り返し、季節は巡り、命が生まれ、そして必ず死ぬ。
という自然の法則を絶えず繰り返しています。
大きな自然に触れたとき、宇宙を感じたとき自分の悩みがいかにちっぽけなものか、感じたことがあると思います。
自然界の神々に身を委ね、逆らうことなく祈りを捧げること。
ここでの「神」は人間が作り上げた「神様」とは別のものです。
太陽が昇ること、風が気持ち良いこと、月が綺麗なこと、雨の恵みがあること、花が咲くこと、暑くて汗が出ること、寒くて震えること、時には大きな地震が来て大地が歪み、大雨で川が溢れ出し、山から火を吹きマグマが流れます。人と同じ、自然も同じ、生きて想いがあり揺れて安定します。
大きな自然とのつながりを感じたとき、私たちは謙虚な気持ちで、すべてをありのままに見る知恵を磨くことができます。来るものを喜んで受けとめ、去る者は流れに身を任せとらわれることのないように、誰かのため、自分のために毎日を丁寧に生きることで、得体の知れない不安や恐れから解放され、心の中から豊かな幸せを感じることができます。
命があるということはいつかは必ず死にます。
命ある限り、自然の摂理に感謝し共に命の輝きを楽しみましょう